『大手キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)と格安SIMって何が違うの?』『大手キャリアと格安SIMはどっちがいいの?』など、疑問や悩みをお持ちではないでしょうか?
この記事では、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説しているので、そういった悩みを解決できる内容になっています。
なぜなら、実際に僕は通信アドバイザーとして100組以上のお客様の相談に乗り、悩みを解決してきたからです。
この記事では大手と格安の違いを解説し、格安SIMに乗り換える際の注意点、大手と格安それぞれのオススメポイントを分かりやすく解説します。
記事を読み終えたなら、『自分が大手と格安どちらを使ったほうがお得』なのかが理解でき、乗り換える際にもスムーズに手続きできるようになってます。
大手キャリアと格安SIMの違い
ここでは、大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)と格安SIMの違いと格安と呼ばれている事業者の種類を簡単に解説していきます。
MNO | キャリア | au | docomo | SoftBank | Rakuten |
サブブランド | UQモバイル | Y!モバイル | |||
オンライン専用 | povo | ahamo | LINEMO | ||
MVNO | mineo BIGLOBE IIJmiо OCN etc... |
大手キャリアの違い
日本でいう大手キャリアとは、皆さんもよく知っているau・ドコモ・ソフトバンクのことです。
大手キャリアは自社の通信回線網を持っていて、品質が高く安定した通信サービスを提供することができています。
これが格安SIMとの大きな違いで、通信速度や通話品質に差が出てきます。
最近ではここに『楽天』も加わったりしますが、まだプラチナバンド帯という建物などにいても電波が届きやすい特徴を持った周波数帯を使えていないので今回の記事では省きます。
格安SIMの違い
格安SIMは簡単に説明すると、安く使えるSIMです。そのまんまですね(笑)
『MVNO』と呼ばれたりもしますが、どういったものかというと大手キャリアの通信回線を借りてサービスを提供している事業者のことです。
これが大手キャリアとの大きな違いで、時間帯や通信量、通信速度に制限が付けられていることが多いです。
最近は大手キャリアも低コストのブランドを立ち上げたりしていて、そちらもひっくるめて格安SIMと呼ばれてます。
大手サブブランド
大手キャリアが取り扱う格安SIMで各キャリアショップや家電量販店でも契約ができます。
MVNOとは違って大手キャリアの通信回線をそのまま使えるので、通信速度が安定していたり、アフターサービスなども手厚くなっています。
契約プランは3つ程で提供サービスがシンプルな分、料金も安く提供できます。
オンライン専用ブランド
大手キャリアが取り扱うオンライン専用の格安SIMです。
大容量でも格安で使えたり、その都度使うギガ数を購入できたり、特定のアプリの通信量が無制限になったりと使い勝手のいい格安SIMです。
こちらも大手キャリアの通信回線をそのまま使えます!
ただし、実店舗がないので申し込みはネットから、問題が起きた時は自分で電話して解決するしかないです。
MVNO
『モバイル バーチャル ネットワーク オペレーター』の英語の頭文字をとった略称です。
MVNOは大手サブブランドとは違い自社の通信設備を持っていません。
ですが、大手キャリアの通信サービスを借りて通信サービスを提供しています。
なので、通信基地局の設備費用や回線維持費などがなく通信サービスを格安で提供することができています。
大手から格安SIMにするにあたって
『大手キャリアは高いし、格安SIMのほうが安いなら乗換ちゃえ!』って思っている方はちょっと待ってください!
ここでは、大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の注意点や必要な準備について分かりやすく解説していきます。
格安SIMに乗換する際の注意点
今まで大手キャリアをずっと使っていて料金が高いので、そろそろ安い所に乗り換えたいって人はめちゃくちゃいます!
そこで格安SIMに乗換する注意点として、僕からは4つ紹介します。
①毎月のギガ数の把握
格安SIMは基本的にギガ数をあまり使わない人に向いています。
大容量(30GB以上)のプランを用意している事業者もありますが、あまりお得とは言えません。
なので、月のギガ数の大体の把握は必須で月に30GBくらいで収まるのなら格安SIMを検討してもいいと思います!
②店舗でのサポートが不要か
格安SIMは一部を除いてほとんどが店舗を持たないところが多いです。
なので、初期設定のサポートや端末に不具合が出たりなどの各種トラブルが起きた際は基本的に自分で解決する必要があります。
もちろん電話やメール、チャットなどでサポートはしてくれますが、最低限の回答しか期待できません。
③機種の取り扱いが少ない
もし格安SIMでの機種変更などを検討している人はちょい待った!
格安SIM事業者では取り扱っている機種が少なかったり、取り扱っていないところがほとんどです。
特に最新機種やスペックの高い機種はほぼないと言っていいでしょう。
なので、機種にこだわりがある人や高スペックを求める人は事前に大手キャリアでSIMフリー端末に機種変更しておくか、好みのSIMフリー端末を購入しておく必要があります。
④キャリアメール
最近はそんなにいないかもしれないですが、キャリアメールを使っている人も少なくないはずです。
僕の感覚では特に、中高年層で長年大手キャリアを愛用していただいていた人はほとんどキャリアメールを使っている印象です。
キャリアメールは乗り換えると使えなくなってしまいますが、引継ぎ手続きを行えば月額300円程で利用できます。
ですが、僕としては面倒でなければGメールやicloudなどのフリーメールなら、どの事業者でも使えて無料なのでメールアドレスの切替もオススメします。
格安SIMに乗換する際の準備
注意点は大丈夫!さぁ!乗り換えよう!って人は下記を確認してください。
きっと手続きがスムーズになりますよ!
①SIMロック解除
最近の端末はほとんどがSIMフリーになっていますが、SIMロックがかかっている端末もあります。
他社に乗り換える際は解除しないと使えませんので、必ず事前に確認しておきましょう。
自分のスマホの設定から『IMEI』という端末識別番号を確認してから、下記のそれぞれの購入元キャリアからSIMロック解除できます。
auのSIMロック解除方法
①My auにログインする。
②メニューより『契約手続き』を選択する。
③『SIMロック解除のお手続きはこちら』を選択する。
④IMEIなどの情報を入力していく。
⑤メールが届いたらURLを開いて完了。
ドコモのSIMロック解除方法
①マイドコモにログインする。
②メニューの『お手続き』を選択する。
③カテゴリーの『解約・その他』を選択する。
④『SIMロック解除』を選択する。
⑤IMEIなどの情報を入力して完了。
ソフトバンクのSIMロック解除方法
①マイソフトバンクにログインする。
②メニューの『契約・オプション管理』を選択する。
③『オプション』を選択する。
④『SIMロック解除対象機種の手続き』を選択する。
⑤IMEIなどの情報を入力して完了。
②MNP予約番号
今使っている電話番号をそのまま使いたい場合は、『MNP予約番号』を取得しなければいけません。
これは各キャリアのマイページか専用ダイヤルに電話もしくは各キャリアショップで取得できます。
ちなみに同じ事業者間であればMNP予約番号の取得は不要になります。
例えば、au→UQやソフトバンク→ワイモバイル、ドコモ→アハモなどであれば同じ事業者なのでそのまま乗り換えできます!
③必要書類
乗り換える際に、運転免許証やマイナンバーカードのような『本人確認書類』が必要です。
健康保険証でもできますが、補助書類が必要な場合もありますので住民票や公共料金の支払い用紙があれば安心です。
大手キャリアがオススメの人
大手キャリアをオススメするポイントは4つあります!
①毎月ギガ数が30GBを超える人
一人暮らししている人などに多いですが、家にWi-Fi環境がなかったり外で使う機会が多かったりしてスマホのギガ数が30GB超えちゃう人。
そういう人は大手を使っていたほうが安心です!
②困ったらサポートが欲しい人
大手キャリアの強みとして店舗数が多くサポートが手厚いことが挙げられます。
なので設定や使い方、料金プランの質問などわからない・困ったことなどをスタッフが直接対応してくれます。
サポートの手厚さを期待するなら、大手キャリアが安心です!
③最新機種をお得に使いたい人
格安SIMでは取り扱っている機種が限定的でキャンペーンなどの割引も少ないです。
ですが大手キャリアなら、最新機種を取り扱っていて半額サポートなどのキャンペーンを頻繁にやっています。
最新機種でもお得に利用したい人は、大手キャリアがベストです!
④ストレスフリーな通信を求めてる人
通信速度や通話品質を気にしている人は、やっぱり大手キャリアを利用したほうがいいです。
なぜなら、大手キャリアはプラチナバンド帯と呼ばれる電波が届きやすい周波数帯を使用しているからです。
ストレスフリーな通信をしたい人は、大手キャリアが無難です!
格安SIMがオススメの人
格安SIMをオススメするポイントは4つあります!
①節約したい人
低コストで利用できるのが格安SIMの一番の利点です!
ギガ数はそんなに使わないのに毎月5〜6000円払ってしまっている人は、格安SIMに変えるだけで3000円以下に抑えることもできます。
無駄にお金を使いたくない人は格安SIMがお得です。
②複数契約を検討してる人
サブ端末やお子様用にスマホを考えている人は低コストで利用できるので負担を抑えることができます。
端末の取り扱いこそ少ないですが、1万円以下で購入することもできます。
仕事用やお子様用にスマホを持ちたい人は格安SIMが無難です!
③スマホにこだわりなしの人
スマホは電話やLINEなど、最低限の連絡ができればいいと思っている人は格安SIMがとてもオススメです!
上記で説明したように取り扱い端末は少ないですが、格安で購入できるのでスマホに依存していない人は格安SIMがベストです!
④自己解決できる人
格安SIMは一部を除いて店舗がなかったり、極端に少ないのでアフターサービスを満足に受けることができません。
なので、疑問や使い方などをウェブで調べたり、電話やチャットサービスで質問できる人であれば格安SIMはオススメです!
まとめ
最後に大手・格安それぞれの違いやオススメポイントについて簡単におさらいです!
大手と格安の違い
大手キャリアは自社の通信設備を持っているため高品質な通信サービスを提供できる。
一方で格安SIMは大手キャリアの通信回線を借りているので、格安で提供できるが通信サービスに色々な制限がかかっている。
大手キャリアオススメポイント
・毎月のギガ数がめちゃくちゃ多い人(目安30GB以上)
・アフターサービスの充実さを求める人
・最新機種や高スペック機種をお得に使いたい人
・通信速度や通話品質を落としたくない人
格安SIMオススメポイント
・通信費を節約したい人
・2台以上スマホを利用したい人
・スマホのスペックなどこだわりがない人
・アフターサービスは最低限で平気な人
以上が今回のまとめになります。
今は解約金などがなくなって乗換がしやすくなっていますが、この記事を読んで参考にしていただければ幸いです。
オススメの格安SIMに関しても記事を書いているので読んでみてください。